「民間資格」から「国家資格」へ
「推奨」から「必須」の時代へ

ドローンの国家資格運用が始まって3年以上の月日が経ち、「操縦する人は国家資格を当然持っているもの」として認識されることが日々増えてきました。法律も日々複雑になっていく中で、網羅的に学習するためにはドローンスクールでの学習が最短であると考えています。

一等と二等、何が違う?

一等 二等
飛行カテゴリー カテゴリーI・II・III カテゴリーI・IIB
主な用途 都市部上空・物流・インフラ点検・ドローンスクール講師など高難度業務 農業・測量・空撮・点検(カテゴリーIIB)・趣味〜業務まで幅広い用途
第三者上空(レベル4) ×
目視外飛行 ○(機体認証が必要) ○(一部条件付き)
夜間飛行 ○(限定解除で) ○(限定解除で)
25kg以上の機体 ○(限定解除で) ○(限定解除で)
初学者コース日数目安 要相談(座学18h以上・実地50h以上) 4日間(座学10h以上・実地11h以上)
経験者コース日数目安 4日間(座学9h以上・実地10h以上) 1日(座学4h以上・実地2h以上)
難易度 高い(実地訓練量が多い) 普通(初学者でも取得可)

飛行カテゴリーの3区分

ドローンの飛行は、リスクの高さに応じて3つのカテゴリーに分類されています。

カテゴリーI

第三者の立ち入りがない空域(自分の管理する土地上空など)での飛行。許可・承認は不要です。趣味ユーザーが最も多く該当するカテゴリーです。

カテゴリーII

立入管理が必要な飛行(夜間・目視外・人口集中地区・高度150m以上など)。カテゴリーIIAは許可申請、カテゴリーIIBは二等技能証明+第二種機体認証で許可省略できます。

カテゴリーIII

第三者上空での目視外・自律飛行(レベル4)。一等技能証明+第一種機体認証が必要。都市部配送・インフラ点検などのビジネス活用の核となるカテゴリーです。

受講内容によって「限定解除」が可能

技能証明には4種類の「限定」が付きます。限定が付いた状態では、その飛行が制限されます。限定解除の訓練・審査を受けることで、より広い飛行が可能になります。なお、限定の有無は技能証明書に記載されます。

機体の種類限定

マルチロータータイプの機体のみ飛行可能。固定翼・ヘリコプター等を飛ばすには限定解除が必要です。多くの業務ではマルチローターで十分なため、解除せずに取得するケースが多いです。

最大離陸重量25kg限定 通称「25kg以上」

物流機など25kg以上の機体を操縦する方向けの限定解除です。農業散布・重量物搬送用途での需要が高まっています。解除には専用訓練と審査が必要です。

昼間飛行限定 通称「夜間飛行」

夜景撮影・災害救助など夜間に操縦する方向けの限定解除です。日没後〜日の出前の飛行には解除が必要です。解除には夜間飛行の特別訓練と審査があります。

目視内飛行限定 通称「目視外飛行」

FPV飛行やモニターを見ながらの空撮など、目視外で操縦する方向けの限定解除です。物流・長距離点検・自律飛行などの業務で需要が高まっています。

資格取得の2つのルート

国家資格は「登録講習機関でのルート」と「直接試験ルート」の2つで取得できます。

推奨ルート

登録講習機関(JULCなど)で取得

国土交通省が認定した登録講習機関(JULCなど)での講習を受講します。修了することで、指定試験機関での実地試験が免除されます。学科試験と身体検査のみ受験すればよく、資格取得がスムーズです。

  • 登録講習機関での座学・実地講習を受講
  • 修了審査に合格 → 修了証明書を取得
  • 指定試験機関で学科試験(CBT)を受験
  • 身体検査を受検
  • DIPS2.0で技能証明を申請・取得
独学ルート

指定試験機関で直接受験

講習を受けずに指定試験機関(試験センター)で学科試験・実地試験・身体検査を直接受験するルートです。独学での試験対策が必要で、実地試験のハードルが高い傾向があります。また、実地試験を実施する指定試験機関(日本海事協会等)は開催日が少なく取得時期が読みにくい点にご注意ください。

  • 試験機関で学科試験(CBT)を受験
  • 試験機関で実地試験を受験(スキル要求が高い)
  • 身体検査を受検
  • DIPS2.0で技能証明を申請・取得

国家資格取得の流れ

1
コース選択・受講申し込み 初学者・経験者・学科免除から自分に合ったコースを選び申し込みます。まずはお気軽にご相談ください。
2
eラーニング(座学) 動画eラーニングで航空法・気象・機体知識などの座学を自分のペースで学習します。3か月間何度でも視聴可能です。
3
実技訓練(教習所で飛行訓練) 教官の指導のもと、ホバリング・8の字飛行・緊急着陸など規定の飛行動作を習得します。
4
修了審査(JULC審査員による審査) 机上試験・口述試験・実技試験の3つの修了審査を受けます。合格すると修了証明書が発行され、指定試験機関での実地試験が免除されます。
5
学科試験(CBT:コンピューター試験) 指定試験機関(試験センター)でコンピューター試験を受験します。全国複数か所で受験可能です。
6
身体検査 指定の身体検査を受けます。二等の場合は運転免許証の提示で合格できます(一等は医師による検査が必要)。
7
DIPS2.0で技能証明を申請・取得 修了証明書・学科試験合格・身体検査をもとにDIPS2.0で申請。約1か月で技能証明書が郵送されます。

どのコースから始める?

二等・初学者コース(4日間) ドローン未経験〜操縦10時間未満の方。最初の一歩に最適です。
二等・経験者コース(1日) 操縦経験10時間以上、または民間資格(SUSC・DJICAMPなど)を保有している方。
二等・経験者+学科免除コース(半日) すでに学科試験に合格している方。実地講習のみ半日で取得可能。
一等・経験者コース(4日間) レベル4飛行が必要な業務ユーザー向け。操縦経験10時間以上+民間資格の保有が条件です。

操縦経験が10時間未満の方は、まず基礎フライトトレーニング(3日間)で経験を積んでから経験者コースを受講するのがおすすめです。