施工前の状態
左側面を中心にキズ・へこみ・サビが確認できる状態
今回の施工写真では、スズキ スペーシアと思われる軽自動車の左側面を中心に、複数箇所のキズやへこみ、塗装のはがれが確認できます。
写真上で確認できる範囲では、フロントドア、スライドドア、サイドステップ周辺、フェンダー付近、ドア開口部の内側などに損傷が見られます。
外側から見ると、左側面のドア周辺に擦ったようなキズや線状の跡があり、下側のステップ部分にも塗装が削れているような箇所がありました。
また、ドアを開けた内側や部品の取付部分には、サビが出ている箇所も確認できます。
こうした修理では、新品部品に交換する方法もありますが、状態の良いリサイクルパーツを活用できる場合もあります。
今回は、リサイクルパーツを使った修理として、使える部品を上手に活かしながら、必要な部分を板金塗装で整えていく内容です。
写真だけでは事故原因や損傷の詳しい範囲までは断定できませんが、外装パネルだけでなく、ドア開口部やステップ周辺まで手を入れている作業内容に見えます。
車の修理では、見えているキズだけでなく、ドアの開閉部やパネルの端など、普段は見落としやすい部分の確認も大切です。






今回の修理内容
リサイクルパーツを活用した現実的な修理
今回のポイントは、リサイクルパーツを使って修理している点です。
新品部品を使うことが必要なケースもありますが、すべての修理で新品交換だけが正解とは限りません。
状態の良いリサイクルパーツを選び、必要な下地処理や塗装補修を行うことで、仕上がりと費用面のバランスを取りやすくなる場合があります。
もちろん、どの部品でもリサイクルパーツが使えるわけではありません。
取付状態、変形の有無、サビ、部品としての安全性などを確認したうえで、使用できるかどうかを判断します。
作業中と思われる写真では、ドアミラーやドアパネル、内装部品などが外され、車体側面が大きくマスキングされています。
塗装前の準備として、必要な部品を外し、塗装する範囲と保護する範囲を分けている状態です。
リサイクルパーツを使う場合でも、そのまま取り付ければ終わりではありません。
車両に合わせた調整、色合わせ、下地処理、周辺パネルとのつながりを確認する作業が必要です。
ここを丁寧に行うことで、交換した部分だけが浮いて見えることを防ぎ、車全体として自然な仕上がりを目指します。
施工ポイント
下地処理・サビ部分の確認
写真上では、ドア内側の取付部付近にサビが出ている箇所が確認できます。
このような部分は、表面の茶色いサビを軽く落とすだけでは不十分な場合があります。
サビがどこまで進んでいるかを確認し、必要な範囲で研磨や下地処理を行うことが重要です。
サイドステップ下部やドア下部は、泥はねや水分が溜まりやすく、キズが入るとサビにつながりやすい場所です。
今回のように下側の塗装はがれがある場合、見た目のキズ修理だけでなく、今後の劣化を抑えるための処理も大切になります。
リサイクルパーツを使用する修理でも、下地処理は仕上がりを左右する大切な工程です。
部品として再利用できる状態であっても、車両に合わせて塗装するためには、表面を整え、必要に応じて補修し、塗装が密着しやすい状態にしていきます。
へこみ修理やキズ修理では、形を整える板金作業、表面をなめらかにする下地処理、塗装前の足付け、サフェーサー処理などを状態に合わせて進めます。
写真からすべての工程を断定することはできませんが、施工中の写真では下地を整えた箇所や、塗装に向けて広く準備している様子が確認できます。
塗装・仕上げの意図
スペーシアのような淡いベージュ系、アイボリー系のボディカラーは、一見シンプルに見えても、隣のパネルとの色差が出ると違和感が出やすい色です。
特にドアやフェンダーなど面積の広い部分は、光の当たり方で色の見え方が変わります。
そのため、塗装補修では単にキズの部分だけを塗るのではなく、周辺とのつながりを見ながら自然に仕上げることが大切です。
写真では、ドアや車体側面を広くマスキングし、塗装範囲を管理しながら作業している様子が見られます。
リサイクルパーツを使う場合、部品の元の色や状態が現在の車両と完全に一致するとは限りません。
そのため、取付前後の確認だけでなく、隣接パネルとの色の見え方、ツヤ、ラインの流れを見ながら塗装していきます。
新品部品ではなくリサイクルパーツを選ぶことは、費用を抑えやすいだけでなく、まだ使える部品を活かすという意味でも価値があります。
必要な部分に手を入れて、使えるものをもう一度きちんと使える状態にする。
これは、現場の修理としてとても理にかなった方法です。






仕上がりの変化
外観全体がすっきりした印象に
仕上がり確認用と思われる写真では、左側面のキズや擦れ跡が目立ちにくくなり、車全体としてすっきりした印象になっています。
施工前に確認できたドア周辺の線キズやステップ下部の荒れた部分も、外観上は自然に見える状態まで整えられているように見えます。
正面、側面、後方からの写真では、ドアのラインや側面のつながりも大きな違和感なく見えます。
スライドドアやフロントドアは面が広く、光の映り込みで歪みが分かりやすい部分です。
そのため、仕上げではパネルのライン、色のつながり、ツヤの出方を確認しながら進める必要があります。
今回のようにリサイクルパーツを活用しても、取付や塗装、仕上げをきちんと行うことで、違和感の少ない状態を目指すことができます。
部品を再利用するから仕上がりを妥協する、ということではありません。状態の良い部品を選び、必要な工程をかけて整えることが大切です。
車全体への影響
側面のキズやへこみは、乗り降りのたびに目に入りやすい場所です。
特にドア下部やステップ周辺は、汚れやすいだけでなく、傷んだままにしておくとサビが広がる可能性もあります。
今回のように必要な部分に手を入れることで、見た目の改善だけでなく、今後も使いやすい状態に近づけることができます。
新品交換だけが正解とは限りません。
損傷が大きい場合や安全性に関わる場合は新品部品が必要になることもありますが、状態の良いリサイクルパーツが使える場合は、修理の選択肢が広がります。
リサイクルパーツの活用は、費用対効果の面でもメリットがあります。
さらに、まだ使える部品を廃棄せずに活かすことで、無駄を減らすことにもつながります。
これは、結果的にESG的な考え方にも合う修理方法です。
大げさなことをしているわけではなく、現場でできる合理的な判断として、使えるものを活かしているということです。



同じようなキズ・へこみでお困りの方へ
ドア修理、フェンダー修理、サイドステップ周辺のキズ修理は、写真で見る以上に判断が分かれることがあります。
表面のキズだけに見えても、ドアの内側や取付部、下側のパネルにサビや変形が出ていることもあります。
また、バンパー修理のような樹脂部品の補修と違い、ドアやステップ周辺は金属部分が多く、塗装が削れたまま時間が経つとサビにつながる可能性があります。
早めに状態を確認することで、補修で済むのか、板金が必要なのか、交換を検討するべきなのかを判断しやすくなります。
その中で、リサイクルパーツを使えるかどうかも大切な確認ポイントです。新品部品、板金修理、リサイクルパーツの活用には、それぞれメリットと注意点があります。
車の状態やお客様のご希望に合わせて、無理のない修理方法を考えることが大切です。
リサイクルパーツは、ただ安く済ませるためだけの選択ではありません。
使える部品を活かし、必要な部分をきちんと直すことで、費用面でも、資源を無駄にしないという面でも、納得感のある修理につながる場合があります。
まとめ
今回のスズキ スペーシアと思われる車両では、左側面のドア、ステップ、フェンダー周辺、ドア開口部の内側など、複数箇所にわたるキズ修理・へこみ修理・塗装補修が行われている様子が確認できました。
今回特に大きなポイントは、リサイクルパーツを活用していることです。新品部品に頼るだけではなく、状態の良い部品を見極めて再利用し、板金塗装で車両に合わせて仕上げることで、費用面と仕上がりのバランスを取りやすくなります。
また、使える部品を活かすことは、無駄を減らすことにもつながります。結果的に環境負荷を抑え、ESG的な考え方にも合った修理方法と言えます。
現場としては、特別なことを大げさに言うよりも、状態を見て、使えるものは活かし、必要なところにきちんと手を入れる。その積み重ねが大切だと考えています。
同じようなキズやへこみでお困りの場合は、写真だけでは判断しきれない部分もあるため、現車確認をおすすめしています。
修理方法や費用、作業日数は状態によって変わります。
新品交換が必要な場合、板金塗装で対応できる場合、リサイクルパーツを活用できる場合がありますので、まずはお気軽にご相談ください。
