はじめに:1年を締めくくる仕事としての「大掃除」
年末になると、私たちは毎年必ず「事務所と塗装ブースの大掃除」を行います。
単なる年中行事ではありません。これは、1年間無事に仕事ができたことへの感謝であり、次の1年も変わらぬ品質で修理を続けていくための、大切な仕事のひとつです。
板金塗装の現場では、設備・環境・人の動き、そのすべてが仕上がりに影響します。
どんなに技術があっても、環境が乱れていれば品質は安定しません。だからこそ、私たちは「掃除」を仕事の一部として、真剣に向き合っています。

塗装ブースは“品質を生む場所”
塗装ブースは、車の仕上がりを左右する最重要設備です。
ホコリ、汚れ、塗料ミストの蓄積は、ブツ・ザラつき・色ムラなど、あらゆるトラブルの原因になります。
今回の大掃除では、
- 床下ピット内部の清掃
- 照明周り、壁面の汚れ除去
- 換気経路のチェック
- 長年溜まった粉塵の除去
といった、普段はなかなか手を入れきれない部分まで、徹底的に手を入れました。
正直に言えば、楽な作業ではありません。
かがみ込み、重い床板を外し、狭いスペースに入り込む。体力も時間も使います。それでもやる理由は一つです。
次の一台を、最高の状態で塗るため。
高圧洗浄・手作業・掃除機。全部やる
塗装ブースの清掃は、ただ水をかければ終わり、ではありません。
・高圧洗浄で汚れを浮かす
・ブラシやヘラでこびり付きを落とす
・乾燥後に業務用掃除機で粉塵を吸い上げる
この工程を、場所ごとに使い分けながら進めていきます。
写真のように、スタッフ一人ひとりが役割を分担し、声を掛け合いながら進める。年末の現場ならではの光景です。

事務所も同時にリセットする理由
工場だけでなく、事務所も同時に大掃除を行います。
書類、棚、共有スペース、デスク周り。1年分の「積み重ね」を一度リセットします。
事務所は、現場とお客様をつなぐ場所です。
ここが乱れていれば、情報の伝達ミスや判断の遅れにつながります。だからこそ、年末に一度、すべてを見直します。
不要なものを処分し、必要なものを整理する。
それだけで、年明けからの動きが驚くほどスムーズになります。
掃除は「精神論」ではなく「再現性」の話
掃除というと、気合や根性の話に聞こえるかもしれません。
しかし私たちが重視しているのは、精神論ではなく再現性です。
- いつ塗っても同じ環境
- 誰が入っても同じ状態
- 設備のクセが見える状態
これを保つために、掃除があります。
一度きりの成功ではなく、何度でも同じ品質を出す。そのための土台づくりです。
1年間、支えてくれたすべての方へ
今年も、多くのお客様、取引先、関係者の皆さまに支えられ、無事に1年を終えることができました。
事故修理、板金塗装は、お客様にとって決して楽しい出来事ではありません。その大切な車を預けていただく責任を、私たちは常に感じています。
だからこそ、見えない部分にも手を抜かない。
それが、私たちの考える「信頼」だと思っています。

来年も、変わらず現場主義で
派手なことはできません。
ですが、目の前の一台一台と向き合い、環境を整え、技術を積み重ねる。その姿勢だけは、これからも変えません。
年末の大掃除は、その決意を改めて確認する時間でもあります。
来年も、安心して任せていただける修理工場であり続けるために。
本年も、本当にありがとうございました。
おわりに
板金塗装の品質は、技術だけで決まるものではありません。
環境、準備、積み重ね、そのすべてが揃って、初めて「当たり前の仕上がり」になります。
その当たり前を守るための、大掃除。
これからも、私たちは現場から、愚直にやり続けます。
