自動車修理とドローン。
一見すると、まったく別の事業に見えるかもしれません。

片方は板金塗装や整備といった「昔からある仕事」。
もう片方は、空からの点検や測量といった「新しい技術」。

実際に、「なぜ同じ会社でやっているのか」「ESGとどう関係するのか」と聞かれることもあります。

しかし、私たちの中では、この二つの事業は最初から同じ線の上にあると考えています。
やっている手段が違うだけで、行き着いている価値観は同じです。

この記事では、なぜ自動車修理とドローンがESGにつながるのか。
その理由を、事業の現場と判断の積み重ねから整理します。

事業は「何をやるか」より「どう考えるか」で決まる

事業の違いを語るとき、私たちはつい「業種」で分けてしまいます。

自動車業界
ドローン業界
IT
製造業

しかし、ESGの観点で重要なのは、業種ではありません。
その事業が、どんな判断を積み重ねているかです。

  • 安く早く終わらせることを優先するのか
  • 長く使える状態をつくることを優先するのか
  • 今の都合か、将来の負担か

この判断軸が同じであれば、事業内容が違っても、価値観は一致します。

自動車修理とドローンは、まさにそこが一致しています。


自動車修理は「直す仕事」ではない

自動車修理というと、「壊れたものを直す仕事」と思われがちです。
しかし、現場で向き合っているのは、それだけではありません。

  • どこまで直すべきか
  • 交換すべきか、再利用できるか
  • どの方法が一番再現性が高いか

これはすべて、判断の仕事です。

安く済ませる方法はいくらでもあります。
早く終わらせる方法もあります。
しかし、それが本当に安全で、長く使えるかは別問題です。

自動車修理の現場では、
「見えない部分をどう扱うか」
「後から問題が出ないか」
この判断が、品質と信頼を決めます。

ここには、環境・安全・ガバナンスがすでに含まれています。

ドローンは「飛ばす仕事」ではない

ドローンも同様です。
ドローン事業は、「空を飛ばすこと」自体が目的ではありません。

目的は

  • 人が行かなくてもいい場所を確認する
  • 危険を減らす
  • 無駄な作業を減らす

つまり、判断の精度を上げるための道具です。

人が高所に登る必要がない
足場を組まなくていい
無理な作業をしなくていい

これらはすべて、環境負荷・安全性・効率性に直結します。

ドローンは新しい技術ですが、
やっていることは「無理を減らす判断」です。

共通しているのは「無理を前提にしない」という姿勢

自動車修理とドローンに共通している価値観は、とてもシンプルです。

無理を前提にしない。

自動車修理では

  • 無理な引っ張り
  • 強引な修正
  • 説明できない工程

これらは、必ず後で問題になります。

ドローンでも同じです。

  • 無理な飛行
  • 曖昧なルール
  • 安全確認を省いた運用

これも、必ず事故やトラブルにつながります。

どちらの事業でも、
「できるかどうか」より
「やるべきかどうか」を先に考えます。

この姿勢そのものが、ESGです。

ESGは「新しい事業」を選ばせるものではない

誤解されがちですが、ESGは
「新しいことをやらなければならない」
という話ではありません。

むしろ逆です。

今やっている事業を、どう続けるか。
ここにESGがあります。

自動車修理は、なくならない仕事です。
ドローンは、これから増えていく仕事です。

新旧の違いはあっても、
どちらも「社会に必要な判断」を支えています。

ESGは、流行の事業を選ぶための指標ではなく、
事業を続けるための判断基準です。

「見えない部分」を扱う仕事だからこそ

もう一つ、自動車修理とドローンに共通する点があります。

それは、見えない部分を扱う仕事だということです。

フレームの歪み
内部構造
高所や屋根の状態

見えない部分ほど、手を抜けば分かりません。
しかし、見えない部分ほど、後で差が出ます。

ESGも同じです。
短期的には見えません。
評価されないこともあります。

それでも、
見えない部分をどう扱うかが、会社の本質を決めます。

事業が違っても、判断基準は一つでいい

私たちは
自動車修理用のESG
ドローン用のESG
といったものを作っていません。

判断基準は一つです。

  • 無理をしない
  • 説明できる
  • 続けられる

この基準で判断すると、
結果的に環境負荷は下がり
安全性は上がり
ガバナンスも強くなります。

だから、自動車修理とドローンは同じESGにつながります。

事業の多角化ではなく、価値観の一貫性

私たちは、事業を増やしているつもりはありません。
価値観を拡張しているだけです。

自動車修理で培った判断
現場での安全意識
説明責任

それを、ドローンという手段で別の領域に持ち込んでいるだけです。

一見バラバラに見える事業でも、
判断の軸が同じなら、会社はブレません。

これが、私たちがESGを「軸」と呼ぶ理由です。

ESGは事業を貫く一本の線

自動車修理とドローンは、別々の点ではありません。
一本の線の、違う場所にあるだけです。

その線の正体が

  • 無理を前提にしない判断
  • 説明できる仕事
  • 続く仕組み

つまり、ESGです。

事業が増えても、技術が変わっても、この線だけは変えない。

それが、私たちの考えるESGと事業の関係です。

この記事は、私たちのESG思想の一部です。